アロマディフューザーは加湿器代わりになる?(無印etc)調べた結果→加湿ほぼできない!

アロマディフューザーは加湿器代わりになる?

「わざわざ加湿器を買うのは勿体ない!」
そんな風に思ったことはありませんか?
もし手元のアロマディフューザーで代用できるなら、省スペースにもなるし、新しくお金を使わなくて済みそうですよね(^^)

私自身も同じことを考えて調べてみたのですが…残念ながらその結果はガッカリ。
結論からいうと、アロマディフューザーを加湿器代わりにするのは基本的に難しい、ということでした^^;

今回は「なぜアロマディフューザーでは加湿器の代用にならないのか?」という理由や、代わりにできる工夫、そして本当に加湿したい人に向けた代案をご紹介します。

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執筆者:もか
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アロマテラピーの敷居を下げたい。皆にアロマを楽しんでほしい。そんな想いで運営中。アロマテラピー検定(日本アロマ環境協会)の知識などで疑問に答えます。アロマディフューザー歴は10年以上。

アロマディフューザーは加湿器の代わりになる?

基本的には代用できないのが現実

多くのアロマディフューザーは、そもそも「加湿」を目的に作られていないため、加湿器としては十分に機能しません。
その証拠に、実際の取扱説明書にも「加湿目的では使用できない」といった注意書きがしっかりと記載されていました。


無印良品のような信頼できる有名メーカーが明言している以上、これは間違いないと言えるでしょう。

では、なぜ加湿器として使えないのか?その理由も見ていきましょう。

加湿には「大量の水」が必要だから

例えば私が使っている空気清浄機付きの加湿器は、タンク容量が約3リットル。
それでもフル稼働させると、7〜8時間ほどで水が空っぽになるほどなんです。

つまり「しっかり加湿するには、とにかく大量の水」が必要ということ。
もか(私)
もか(私)

一方で、無印のアロマディフューザーの水タンク容量は大きいサイズでもわずか350ml。

3リットルと350mlでは、比べ物にならない差がありますよね^^;
このように容量そのものが足りないため、加湿器のような効果は望めないのです。

もちろんサイズの大きいアロマディフューザーなら多少の加湿効果はありますが、それでもあくまで「気休め程度」と考えたほうが良いでしょう。

加湿するなら加湿器を!アロマ対応モデルもあり

結論として、アロマディフューザーでは「ほぼ加湿できない」と考えた方が無難です。
本格的に乾燥対策をしたいなら、やはり加湿器の出番。しかも最近はアロマ対応の加湿器も増えているので、一石二鳥で使えます。

おすすめのアロマ機能付き加湿器

もしまだ加湿器を持っていなくて、「せっかくならアロマも楽しみたい」という人にはこんな商品がおすすめ。

こちらはショッピングサイトでも大人気で、なんと口コミ数は5,000件を超えていました。
タンク容量は5リットルと大きめで、しっかり加湿してくれるので冬の乾燥やウイルス対策にもぴったり。
もちろんアロマオイル対応なので、今使っているお気に入りのオイルを垂らして楽しめますよ(^^)

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アロマディフューザーの加湿効果は「ゼロではない」けど「気休めレベル」

アロマディフューザーには多少の加湿効果がありますが、基本的には「気休め程度」と思っておいた方がいいでしょう。

加湿器とアロマディフューザーの能力の違いを比較

「でも気休め程度って、どのくらい違うの?それなら代用してみたい…」

そう思った方のために、加湿器とアロマディフューザーの加湿能力を比較してみました。

6畳の部屋に必要な加湿能力→200ml/hが目安

加湿器には「最大加湿量」という性能表示があり、これは1時間あたりどのくらいの水分を空気中に放出できるかを示しています。
一般的に6畳の部屋をしっかり潤すには、1時間あたり200ml程度が必要とされています。

一方、アロマディフューザーの加湿量はその数分の一程度。
やはり「加湿」という点では、専用の加湿器には到底及ばないというのが現実です。

上の表を見てみると、例えば6畳ほどの洋室をしっかり加湿したい場合には、目安として200ml/h前後の加湿能力が必要になることが分かります。数値で見ると意外と大きな差が出るので、チェックしておくと安心ですね。

加湿器の加湿能力→700ml/h

まずアロマディフューザーと比べるために、一般的な加湿器の能力をチェックしてみましょう。こちらはパナソニック製の加湿器の一例ですが、加湿能力は700ml/hとしっかり高め。
この数値であれば、11畳以上の広めの洋室でも十分に加湿できるパワーがあります。寒い季節や乾燥しやすい環境でも頼もしい存在ですね。

大きいアロマディフューザーの加湿能力→116ml/h

一方で、無印良品の大きめサイズのアロマディフューザーを見てみると…

最大加湿量(※)は約116ml/hとされています。

※アロマディフューザーは「最大加湿量」の表記がないため、仕様から計算した想定値です。

6畳の洋室に必要な加湿能力と比べると、およそ半分程度。決して十分とは言えませんが、空気が少し潤ったと感じられるくらいの効果はあるかもしれません。

小さいアロマディフューザー→20ml/h

さらに小型のアロマディフューザー(同じく無印良品)を例に見てみましょう。計算してみると、その加湿能力はわずか20ml/h程度。

6畳で必要とされる200ml/hに対して、わずか1/10の数値です。これでは残念ながら加湿効果はほとんど期待できず、気休め程度にもなりにくいレベルといえるでしょう^^;

やっぱりアロマディフューザーで加湿は難しい

ここまで数値で比較してみると、やはりアロマディフューザーで部屋を十分に加湿するのは難しいことが分かります。

大きいアロマディフューザー
→ わずかに潤いを感じる程度の加湿効果

小さいアロマディフューザー
→ 加湿効果はほぼ実感できないレベル

もしタンクの小さなディフューザーを使いながら「加湿器代わりにできないかな?」と考えていた方は、このあと紹介する別の方法のほうが実用的でおすすめです。

【代案】アロマディフューザーの代わりになる加湿方法

「小さいアロマディフューザーじゃ加湿できないなんて…」とがっかりする人もいるかもしれません。そこで代案をいくつかご紹介します。

濡れタオルを数枚干す

もっとも手軽で効果的なのが、濡れたタオルを部屋に干す方法です。軽く絞ったタオルを5~6枚ほど干せば、アロマディフューザーを使うよりも高い加湿効果を得られます。
扇風機やサーキュレーターで風を当てると水分が早く蒸発し、効率よく部屋を潤してくれますよ。

霧吹きでの加湿はNG

ネットでよく見かける方法に「霧吹きで水を部屋にシュッと吹きかける」というものがありますが、これはおすすめできません。
霧吹きの水滴は粒子が大きいため、ほとんどが床に落ちてしまいます。その結果、床がビショビショになるだけで、空気中に潤いはほとんど広がりません。

アロマ機能付き加湿器を導入する

本格的に加湿したいなら、やはり加湿器を導入するのが一番確実です。最近はアロマ機能付きの加湿器も多く販売されており、アロマディフューザーの延長として使えるのが嬉しいところ。

こちらは口コミ5,000件超えの人気加湿器。タンク容量は5リットルと大きく、1日中しっかり潤わせることができます。冬の乾燥対策や風邪・ウイルス対策にも心強い一台。もちろんアロマオイルにも対応しているので、香りを楽しみながら快適な湿度をキープできますよ(^^)

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加湿器その2(6畳~対応)

もうひとつの例としては、モダンデコのアロマ加湿器。

モダンデコ

加湿能力は220ml/hで、6畳~10畳程度のお部屋に対応可能。
香りも一緒に楽しめますが、本格的なアロマディフューザーほど香りが強くはないので、その点だけ理解して選ぶとよいでしょう。

モダンデコ詳細を見る

アロマディフューザーを加湿器として使うときの注意点

大きめのアロマディフューザーなら、6畳程度の部屋であれば「気休め程度の加湿」は可能です。ただし加湿器と比べると性能は雲泥の差。もし本格的に湿度をコントロールしたいなら、やはり専用の加湿器を導入するのがベストといえるでしょう。

もしあなたが持っているアロマディフューザーが比較的大きめのタイプなら、工夫次第で加湿器としても代用することが可能です。
ただし、正しく使わないと効果が半減したり不具合の原因になることもあるので、以下のポイントを守って活用してみてくださいね。

連続運転で使うのが基本

アロマディフューザーには「連続運転」と「間欠運転(動いたり止まったりを繰り返す)」の2種類のモードがあります。
加湿器として代用したい場合は、できるだけ効率的に水分を空気中に広げるために連続運転を選びましょう。
間欠運転だと香りを楽しむには十分ですが、加湿力としては物足りなくなってしまいます。

床濡れ対策を忘れずに

長時間連続で運転すると、アロマディフューザーの周囲が水分でびしょびしょになってしまうことがあります。
そのまま放置すると床材を傷めてしまう恐れもあるので、あらかじめタオルやマットを敷くなど床濡れ対策をしておくと安心です。
特に、裏面に通気孔(空気を取り込む穴)がある機種の場合は、タオルで塞がないように注意しましょう。通気が妨げられると故障の原因になります。

【アロマディフューザーで床が濡れる!?】みんなはどう?対処法は?

雑菌をバラ撒かないように注意

アロマディフューザーは水を使うため、加湿器として使用すると水タンクに雑菌が繁殖しやすいのも事実です。
そのまま使うと雑菌を空気中にばら撒いてしまう危険性があるので、こまめな掃除は欠かせません。

「もっと手軽にタンクを除菌したい」という人には、こんな便利アイテムもあります。

除菌タイム

タンクに入れるだけで除菌ができるので、特別な手間もなく清潔に保てます。
使用する際は、アロマオイルを入れずに水だけで運転してくださいね。

除菌タイム詳細を見る

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アロマディフューザーの掃除方法

やっぱり加湿には加湿器の方が便利でメリット大!

ここまで「タオルを干す」方法や「大きいアロマディフューザーを加湿器代わりに使う方法」を紹介しましたが、正直に言うと、やっぱり本格的に加湿するなら加湿器を用意したほうが断然便利です。

もしお部屋にもう一台置けるスペースや予算に余裕があるなら、専用の加湿器を取り入れるのがおすすめ。
アロマディフューザーでは得られない、加湿器ならではのメリットがたくさんあるんです。

加湿能力が圧倒的に高い

アロマディフューザーはあくまで香りを楽しむものなので、加湿力はどうしても控えめ。
6畳くらいの小さな部屋ならある程度潤いますが、それ以上の広さになると効果は薄れてしまいます。
一方、加湿器なら広い部屋でもしっかり加湿できるので、乾燥対策として頼もしい存在です。

音が静かで快適(気化式の場合)

アロマディフューザーを連続運転していると「ポコポコ…」という超音波の音が気になることもありますよね。
加湿器の中でも気化式タイプなら、ほとんど無音に近いので、寝室や勉強部屋など静かな環境に置いても快適に使えます。

水の交換頻度が少なくてラク

アロマディフューザーの場合、タンクが小さいため3時間ごとに水を足さなければならない機種も多いです。
加湿器ならタンク容量が大きく、数リットル入るタイプが主流なので、朝に一度水を入れれば夜まで持つことも。
交換の手間が減るのは大きなメリットです。

アロマディフューザーの掃除・お手入れ方法

雑菌対策も安心(加熱式ならさらに安全)

加湿器には水を熱して蒸気を出すタイプもあります。
このタイプなら水をしっかり加熱するので、雑菌の繁殖リスクを抑えられ、衛生面でも安心です。

アロマディフューザーは香りを楽しむため、加湿器は湿度を上げるため。
それぞれの役割に合わせて使い分けると、より快適で健康的なお部屋づくりができますよ(^^)