今回は金木犀のアロマ(エッセンシャルオイル)の効能・効果や香り・おすすめのブレンドなどをお伝えします。
注意点や値段などもお伝えしているので、気になっている人は参考にしてくださいね。
金木犀のアロマオイルの効能・効果
・ストレスや気持ちの落ち込みがある時に。
・リラックスしたい時や安眠したい時に。
・胃腸炎や関節痛の緩和に。
アロマを医療として使っている国では、こんな効能・効果が認められていますよ。
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金木犀の甘くフルーティーな中にもスパイシーさのある、奥深い香りには、心を落ち着かせ、イライラや不安、緊張を緩和してくれる作用があるとされています。
リナロールやゲラニオールといった成分が金木犀には含まれているため、鎮静や抗炎症作用があることも認められていますし、抗うつ・抗不安などのストレスにも有効であることが認められていますよ!
そのうえ、金木犀の香りはとてもリラックス効果が高いため、安眠効果もあるとされています。
また、胃腸炎や関節炎などの神経性の症状を緩和させる効果があることが知られており、整腸作用があることから便秘の改善にも効果があることが分かっています◎
さらに、マウスを使った実験では、金木犀の香りには食欲を増進させるオレキシンという成分を減少させる効果があることが報告されていることから、ダイエットにも有効であるとされているのも嬉しいポイントですよね!
金木犀のアロマの香りは?
甘くフルーティーな奥深さのある香り。
金木犀の精油は、甘くフルーティーな中にもスパイシーさがあり、奥深さを感じる香りです!
ノスタルジックに浸るような甘く切ない香りで、どこか懐かしさを感じられる香りであることも特徴的◎
ゆったりとしたリラックス感のある香りなので、ストレスや神経性の疲労などにオススメですよ!
金木犀と相性のいいアロマブレンド
ラベンダー/レモングラス/ローズウッド/サイプレス/グレープフルーツ/など
その他にも
柑橘系(オレンジ・レモン)の精油全般と相性が良い
フローラル系(ジャスミン・ローズ)の精油とも比較的相性が良い
金木犀は、主にハーバル系統や柑橘系統、フローラル系統の精油と相性の良い精油です◎
金木犀の精油自体が、フローラル系統の精油であり、甘くフルーティーな香りであることから、同じフローラル系統の精油(例:ジャスミン・ローズ)との相性はもちろんのこと、爽やかでフレッシュ感のある柑橘系統(例:オレンジ、レモンなど)、爽やかでスッキリとしたハーバル系統(例:ローズマリー、ラベンダー)と組み合わせてあげることで、重すぎず心地良い香りを楽しめますよ。
少し重めの香りを楽しみたい時には、同じフローラル系統の精油とブレンドして、少し香りを軽くしたい時には柑橘系統やハーバル系統とのブレンドがオススメです!
その中でも特に相性がいいアロマブレンド
ストレス対策や安眠したい時に
ラベンダーの精油には、副交感神経を活性化し、自律神経のバランスを整える効果があり、心身症的症状を緩和させる作用があります。
一方で、金木犀の精油にもラベンダーと同じくリラックス効果があり、不安やイライラ、緊張を緩和させてくれる効果があります。
そのため、金木犀×ラベンダーのブレンドは、リラックスしたい時や癒しが欲しい時にはもちろん、ストレス対策や安眠したい時にオススメですよ!
心を落ち着かせて前向きな気持ちになりたい時に
レモンの精油は、冷静な判断や記憶力、集中力を高めて、意欲的な活動を高めてくれる作用があります!
一方で、金木犀の精油には抗うつ・抗不安症状を緩和させてリラックスさせてくれる効果があります。
そのため、金木犀×レモンのブレンドは、心を落ち着かせて前向きな気持ちになりたい時にオススメです◎
また、金木犀の精油には、胃腸炎や関節炎など神経症状の緩和に効果がありますが、レモンの精油にも同様に、胃腸の働きを高める効果があるので、胃腸症状の改善にもオススメのブレンドです。
金木犀のアロマの注意点
金木犀の精油は、妊娠全期に渡り、使用禁止です。
金木犀の精油だけでなく、妊娠初期は大体の精油は使用禁止とされています。
妊娠5か月程度までは、ホルモンバランスなども安定しづらく、とてもデリケートな時期なので、妊娠初期の使用は禁忌とされています。
金木犀の精油以外の精油も、妊娠中は芳香をメインに楽しむようにするのがベスト◎
ちなみに、授乳中の方も金木犀の精油の使用は避けて下さい!
また、金木犀の精油には鎮静作用があるため、低血圧の方は使用量や使用時間に注意して、高濃度での使用は避けた方が良いと思います。
金木犀のアロマの歴史
金木犀といえば、秋にオレンジ色の小さな花を咲かせることで、日本でも秋の風物詩として馴染みの深い植物ですよね!
秋になると金木犀の香りのコスメや入浴剤など、お店で販売されているのを見かけることも多いと思います。
そんな金木犀はモクセイ科の常緑小高木樹で、別名「オスマンサス」とも呼ばれており、学名の「Osmanthus」はギリシャ語で「香りのある花」を意味します。
金木犀の原産地は中国南部とされており、日本に金木犀が伝わったのは、江戸時代とされています。
日本での使用においては観賞用としての使用がメインですが、中国ではお茶(桂花茶)にしたり砂糖漬けにしたりと広く使用されてきました。
金木犀は鮮やかなオレンジ色の花であることから、中国では卵料理など金木犀の花に見立てた料理を「桂花〇〇」と呼ぶこともあるそうです。
このことから、中国では観賞用としてだけでなく、食用の植物として使われてきたことが分かりますよね!
また、金木犀は三大香木の1つとも言われており、とても強く香ることが特徴です◎
そのため中国では、昔からポプリや香料など高級品として扱われてきた歴史があります。
金木犀のアロマの抽出製法
花の部位から抽出される金木犀は、花の芳香成分を石油エーテルやヘキサンなどの有機溶剤で浸した後、溶剤を蒸発させて残ったコンクリートという成分をアルコールに混ぜて芳香成分だけを抽出し、さらにそこからアルコールを取り除いたのちに精製される、アブソリュートが最終形態です。
ちなみに、花の原料から抽出されるものはアブソリュートですが、樹脂の原料から抽出されるものはレジノイドと呼ばれます。
このような抽出方法を有機溶剤抽出法といい、金木犀はこちらの方法で抽出されます。
金木犀のアロマの基本情報
科目 | モクセイ科 |
系統 | フローラル |
ノート | ミドル |
粘性 | やや高め |
科目とは
植物の種類を分類したもの。
精油の科目によって、どんな種類の植物から抽出されたか分かります。
系統とは
精油の香りの種類を分類したもの。
系統には「ハーバル系」「シトラス系」「フローラル系」「オリエンタル系」「バルサム系」「スパイス系」「グリーン系」と主に7種類があり、香りの系統によって相性が良いものとそうでないものがあります。
ノートとは
精油が空気中に蒸発する時には時間差があり、揮発性が高い精油ほど最初に香ります。
最初に揮発する香りをトップノート、中間の香りをミドルノート、最後に揮発する香りがラストノートです。
粘性とは
精油の液には、粘り気のあるものとサラサラとしたものがあります。
精油の液の状態を区別するのが、粘性です。
価格と相場(生活の木を基準)
生活の木 3mlの金木犀の精油価格は、15840円です。
他の同じ内容量の精油が平均1000円以内であることと比較しても、平均よりかなり高めのお値段ですが、これには理由があります。
金木犀の精油は花の部位から抽出されますが、大量の花びらから、わずかな量の精油しか抽出することができません。
また、金木犀の花が開花するまでもかなりの年月がかかるため、生産量が少なく希少価値の高い精油となります。
金木犀の精油は、アロマでも使用されることはありますが、希少価値の高さからも分かるように、本物の金木犀の精油は市場にはほとんど出回ることがなく、どちらかというと香料や香水として使用されることが多いのが現状です。