今回はカモミールのアロマ(エッセンシャルオイル・精油)の効果や効能、香り、おすすめのブレンドなどをお伝えします。
注意点や値段などもお伝えしているので、気になっている人は参考にしてくださいね。
カモミールの種類:一般的なのはどれ?
カモミールには、カモミール・ローマンとカモミール・ジャーマンの2種類がありますが、一般的には「ローマン」がよく使用されています。
ですから今回はカモミール・ローマンの方のアロマオイルを紹介しますね。
ハーブティーはカモミール・ジャーマン
アロマオイル(エッセンシャルオイル)ではカモミール・ローマンの方が一般的ですが、ハーブティーでは、カモミール・ジャーマンの使用が多いです。
カモミール・ジャーマンは少しクセのある薬品のような香りなので、アロマオイルでは一般的では無いみたい。
カモミールの香りの効能・効果
・ストレスや不安・緊張を和らげたい
・パニックや過剰なストレス状態にあるとき
・生理痛や更年期症状を緩和したい
アロマを医療として使っている国では、こんな効果が認められていますよ。
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ストレス・不安・緊張に
カモミール・ローマンには、アンゲリカ酸エステルという成分が含まれていて、中枢神経への鎮静・鎮痙として使われます。
そのため、パニックや過剰なストレス状態、不安や緊張を和らげたい時にもおすすめされているみたい。
ストレスケアには、カモミール・ローマンの香りが一般的ですが、カモミール・ジャーマンの香りを好む人も中にはいます。
迷うなら、お店などで香りを比べてみると良いかもしれませんね(^^)
アレルギーや生理痛緩和に
肌への使用としては、アレルギーや皮膚炎などの鎮静にも、子供から高齢者まで安心。
実際に古代ギリシャでは、婦人病の治療に使われていた歴史があり、生理痛や更年期症状の緩和にも使われていますよ。
カモミール・ローマンはどんな香り?
カモミールは甘いりんごの香り
カモミール・ローマンは、フルーティーさとフローラルさの感じられる香りで、甘いりんごのような香りがします。
香りとしては強めですが、強さの中にも芯のある、柔らかさと優しさを感じる香りですよ。
カモミールと相性のいいアロマブレンド
ラベンダー/ローズ/ジャスミン/ネロリ/クラリセージ/サイプレス/マンダリン
その中でも特におすすめのアロマブレンド
ストレス対策や心を鎮めたい時におすすめ。
ラベンダーにも副交感神経を活性化させ、自律神経のバランスを整える効果があるので、心身症的な症状の改善には、同じような効能のあるカモミールとのブレンドが効果的です!
カモミールはフローラル系統ですが、ハーバル系統であるラベンダーとは相性抜群◎
辛い生理痛の痛みの緩和におすすめ。
クラリセージは、刺激と鎮静の両面を併せ持つので、緊張の緩和と同時に高揚感を与えてくれます!
クラリセージには、成分にスクラレオールという女性ホルモンに似た作用があるため、生理痛以外にも、女性特有の婦人科系の様々な不快症状に効果的です。
カモミールとブレンドすることで、PMSや更年期症状の緩和に対する効果がUP◎
※効果・効能はアロマを医療として使っている国での例です。
カモミールのアロマのよくある質問
どこに売ってる?無印良品にもあるの?
残念ながら無印良品の公式サイトではカモミールの取り扱いはありません。
でもハーブやアロマの専門店として有名な生活の木では、カモミール・ローマンの精油の取り扱いがあります。
生活の木の店舗は、都内だと「東京大丸店」「日本橋高島屋店」「伊勢丹新宿店」などが直営店としてあります。
上記に挙げた店舗以外でも、基本的に百貨店は直営店として指定されている店舗が多いので、入手しやすいですよ!
直営店なら、購入する際に気になることを相談したりもできるため、おすすめです。
妊娠中にカモミールを使ってもいいの?
カモミール・ローマンは、妊娠初期には使用を避けてください。
妊娠中期・後期の使用は可能ですが、使用の際は体調に十分注意して使用することがおすすめです。
カモミール・ローマンだけでなく、妊娠初期は大体の精油は使用禁止とされています。
妊娠5か月程度までは、ホルモンバランスなども安定しづらく、とてもデリケートな時期なので、妊娠初期の使用は禁忌とされています。
しかし、精油の中には、妊娠全期に渡り使用禁止とされているものもある中、カモミール・ローマンは妊娠初期の使用のみ禁止で、中期・後期、赤ちゃんが産まれた後まで使える精油です。
妊娠中は、芳香をメインに楽しむようにするのがベスト◎
その他カモミールのアロマの注意点
カモミール・ローマンは、香りが強めの精油なので、少量使用がおすすめです。
また、カモミール・ローマンには、アンゲリカ酸エステルという成分に、鎮静・鎮痙作用があるため、作用が強い向精神薬、鎮静剤、睡眠剤と併用すると、中枢神経を鎮静させる作用が増大しすぎることもあるので、注意が必要です。
カモミール・ローマンの歴史
カモミール・ローマンの花言葉には、「逆境に負けない強さ」という意味合いがあり、古代ギリシャの人々は、「大地のリンゴ」と呼んでいました。
また、古代エジプトでも、太陽神に捧げる聖なる植物として、神経系の疾患を治す秘薬と考えられていたと言われています。
ヨーロッパやアラビアなどでも古代から使用されてきた植物で、ヨーロッパでは、最も歴史のある民間薬として、家庭の庭に植えられていたり、昔から親しまれた植物です。
カモミール・ローマンの抽出製法
花の部位から抽出されるカモミールローマンは、釜に植物を入れ、水蒸気の熱で精油を取り出す、水蒸気蒸留法という製法で抽出されます。
カモミールの基本情報
科目 | キク科 |
系統 | フローラル |
ノート | ミドル |
粘性 | やや高め |
科目とは
植物の種類を分類したもの。
精油の科目によって、どんな種類の植物から抽出されたか分かります。
系統とは
精油の香りの種類を分類したもの。
系統には「ハーバル系」「シトラス系」「フローラル系」「オリエンタル系」「バルサム系」「スパイス系」「グリーン系」と主に7種類があり、香りの系統によって相性が良いものとそうでないものがあります。
ノートとは
精油が空気中に蒸発する時には時間差があり、揮発性が高い精油ほど最初に香ります。
最初に揮発する香りをトップノート、中間の香りをミドルノート、最後に揮発する香りがラストノートです。
粘性とは
精油の液には、粘り気のあるものとサラサラとしたものがあります。
精油の液の状態を区別するのが、粘性です。
価格と相場(生活の木を基準)
生活の木をアロマオイルを基準にすると、3mlのカモミール・ローマンの精油価格は、3850円です。
他の同じ内容量の精油が平均1000円以内であることと比較しても、平均より高めのお値段ですが、これには理由があります。
カモミール・ローマンの精油の抽出部位は花ですが、たくさんの花から、本当にごく僅かな量しか抽出することができないのです。
そのため、カモミール・ローマンの精油はとても貴重で、価格は他の精油のお値段よりも、どうしても高くなってしまいます。
カモミールは少しお高め⇒似ている香りのアロマはある?
上記でもお伝えした通り、カモミール・ローマンはとても貴重な精油なので、どうしても他の精油と比較して高くなってしまいがちです。
他に似ているアロマの香りがあればそちらを使用したいと考える方もいるかと思いますが、残念ながらカモミール・ローマンに似た香りはありません^^;
カモミール・ジャーマンは全く違う香り
例えばカモミール・ジャーマンは名前が似ていて、同じキク科の植物であることは同じですが、香りや効能も異なっているので、カモミール・ローマンとは区別されています。
ジャスミンも似ているという人もいるけど
ジャスミンは、カモミール・ローマンと香りの性質や効能も似ている点が多く、ブレンドとしても相性は良いですが、カモミール・ローマンがフルーティーかつフローラルさを感じる香りであるのに対して、ジャスミンは、濃厚な甘いフローラルさのみをより感じる香りなので、また少し香りの質は異なります。
同じリラックス効果を期待したいならジャスミンでもいいかもしれませんが、香りが違うので注意しましょう。