今回はサンダルウッドのアロマ(エッセンシャルオイル)の効能・効果や香り・おすすめのブレンドなどをお伝えします。
注意点や値段などもお伝えしているので、気になっている人は参考にしてくださいね。
サンダルウッドのアロマオイルの効能・効果
・笑顔になりたい時に。
・更年期による情緒不安定やイライラのある時に。
・のどの痛みや気管支炎、心身をリラックスさせたい時に。
アロマを医療として使っている国では、こんな効能・効果が認められていますよ。
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サンダルウッドには、心を深く鎮静させると同時に、精神を統一させ、自分自身と向き合うことを助けてくれる効果があることが認められています。
また、過度に興奮した心身をリラックスさせる働きがあり、精神に働きかける作用の強いサンダルウッドは、心身を調和させる効果があることも知られています。
そのため、頭痛や不眠など、神経系が興奮状態にある時に有効であり、ヒンドゥー教では宗教的儀式の時に使用され、アーユルヴェーダでは、古くから薬草として使われてきました。
さらに近年では、サンダルウッドの香りを嗅ぐことで脳が活性化され、若返ることが実証されています。
保湿効果があり、お肌の水分バランスを整えてくれる働きもあるサンダルウッドには、お肌に対してエイジングケア効果があることも認められていますよ!
サンダルウッドのアロマの香りは?
ソフトな甘さのあるウッディで魅惑的な香り。
サンダルウッドの精油は、ソフトな甘さとウッディさを兼ね備えた、ゆるやかに、深く伝わってくる魅惑的な香りです。
心の奥底の扉を開くような、どこか懐かしさを覚える香りが特徴的◎
深いリラックス効果のある香りなので、精神的に不安定な時や、落ち着いて自分と向き合いたい時にもオススメの香りです!
サンダルウッドと相性のいいアロマブレンド
/ラベンダー/イランイラン/ローズ/バニラ/ゼラニウム/フランキンセンス/ローズウッド/ベチバー/シダーウッド/パチュリー/など
サンダルウッドの精油は、主にフローラル系統、ハーバル系統、オリエンタル系統、樹脂系統、樹木系統、スパイス系統、柑橘系統と全ての系統において相性が良い精油です。
サンダルウッドの精油自体が、オリエンタル系統の精油であり、ウッディな少し重さのある香りであることから、同じオリエンタル系統の精油(例:ローズウッド・イランイランなど)との相性はもちろんのこと、少しシャープさの感じられるハーバル系統(例:ラベンダー、ゼラニウムなど)と組み合わせてあげることで、重すぎず心地良い香りを楽しめますよ。
少し重めの香りを楽しみたい時には、同じオリエンタル系統とブレンドしたり、フローラル系統や樹脂系統、スパイス系統とブレンドするのがベスト◎
また、少し香りを軽くしたい時には柑橘系統やハーバル系統とのブレンドがオススメです!
その中でも特に相性がいいアロマブレンド
更年期症状におけるイライラや女性特有の不調改善に
イランイランの精油には、催淫作用があることが知られていますが、それと同時に心の内側からほぐすとともに、気分を高揚させ、多幸感や優しい気持ちをもたらし安定させる作用もあります。
また、イランイランには生殖器系に作用してホルモンバランスを整える働きがあります◎
一方で、サンダルウッドの精油にも催淫作用がありますが、反対にサンダルウッドには鎮静作用と鎮痛作用もあり、イランイランと同様にホルモンに働きかける作用があり、女性ホルモンを活性化させてエストロゲンを分泌してくれる効果があります。
そのため、サンダルウッドとイランイランの組み合わせは、更年期症状におけるイライラや女性特有の不調改善にオススメのブレンドです。
不眠症の改善や心身共にリラックスしたい時に
ラベンダーの精油には、副交感神経を活性化し、自律神経系のバランスを整える効果があり、心身症的症状を緩和させる作用があります。
また、脳内のセロトニンの分泌を促す作用もあるので、心の痛みや不眠症にも効果があるとされています。
一方で、サンダルウッドの精油にも穏やかな鎮静作用があり、心身を調和させて、心を落ち着かせてくれる働きがあります◎
さらに、サンダルウッドの精油は、神経系に働きかける作用があり、リラックス効果が高いことでも知られています。
そのため、ラベンダーとサンダルウッドの組み合わせは、不眠症の改善や心身共にリラックスしたい時にオススメのブレンドです!
ちなみに、ラベンダーとサンダルウッドにはどちらにも鎮静作用があり、なおかつサンダルウッドには血液やリンパ液などの体液の循環を促進する効果と優れた殺菌消毒作用があるため、こちらのブレンドは、呼吸器系の疾患である気管支炎などにも効果的◎
サンダルウッドのアロマの注意点
サンダルウッドの精油は、妊娠初期は使用禁止ですが、妊娠中・後期は使用可能です!
サンダルウッドの精油だけでなく、妊娠初期は大体の精油は使用禁止とされています。
妊娠5か月程度までは、ホルモンバランスなども安定しづらく、とてもデリケートな時期なので、妊娠初期の使用は禁忌とされています。
サンダルウッドの精油以外の精油も、妊娠中は芳香をメインに楽しむようにするのがベスト◎
妊娠中・後期の使用においては、体調には十分に気を付けて下さい!
また、サンダルウッドの精油は、香りが数日残るので、衣類につけないように注意が必要です。
さらに、重度のうつ状態の方に単品でサンダルウッドの精油を使用すると、かえって気持ちが乱れてより落ち込むことがあるため、気を付けて下さい!
サンダルウッドのアロマの歴史
サンダルウッドは日本では「白檀(ビャクダン)」の名前で馴染みがあると思いますが、昔から扇子やお香の原料などに使われてきました。
サンダルウッドの香りは少しお香の香りにも近いので、サンダルウッドの香りを嗅ぐと、どこか懐かしい気持ちになるのかもしれませんね。
主に香木としての使用が多かったサンダルウッドですが、その他にも、サンダルウッドの木材は、家の家具や建材などとしても使用され、仏具などにも木材が使用されていました。
そのため、アジア圏ではとても馴染みの深い植物なのです。
また、サンダルウッドは、アーユルヴェーダとヒンズー文化の双方において使用されてきた長い歴史があります。
サンダルウッドには瞑想を助ける働きがあり、寺院では主にお香として使用されてきました。
サンダルウッドの香りは、古くからお香の原料としてなじみがあり邪気を払う効果があることから、現在でも仏教やヒンドゥー教の寺院で焚かれています。
サンダルウッドを焚くことにより、瞑想の場所が浄化され、深いリラックス効果を得られるため、集中力も研ぎ澄まされる効果があるとされており、人間が本来持つ自然治癒力を高めて、細胞の働きを活性化してくれるとされています。
サンダルウッドのアロマの抽出製法
木部(心材)の部位から抽出されるサンダルウッドは、釜に植物を入れ、水蒸気の熱で精油を取り出す、水蒸気蒸留法という製法で抽出されます。
サンダルウッドのアロマの基本情報
科目 | ビャクダン科 |
系統 | オリエンタル |
ノート | ベース |
粘性 | 高い |
科目とは
植物の種類を分類したもの。
精油の科目によって、どんな種類の植物から抽出されたか分かります。
系統とは
精油の香りの種類を分類したもの。
系統には「ハーバル系」「シトラス系」「フローラル系」「オリエンタル系」「バルサム系」「スパイス系」「グリーン系」と主に7種類があり、香りの系統によって相性が良いものとそうでないものがあります。
ノートとは
精油が空気中に蒸発する時には時間差があり、揮発性が高い精油ほど最初に香ります。
最初に揮発する香りをトップノート、中間の香りをミドルノート、最後に揮発する香りがラストノートです。
粘性とは
精油の液には、粘り気のあるものとサラサラとしたものがあります。
精油の液の状態を区別するのが、粘性です。
価格と相場(生活の木を基準)
生活の木 3mlのサンダルウッドの精油価格は、2200円です。
他の同じ内容量の精油が平均1000円以内であることと比較しても、平均より高めのお値段ですが、これには理由があります。
サンダルウッドの精油には、インド産がメインとして使用されてきましたが、インド産のサンダルウッドは木材が乱伐されて絶滅の危機にあります。
そのため、インド産に代わってオーストラリア産のサンダルウッドの精油が市場に出回るようになりました。
現在では、インド産のサンダルウッドと比較すると、オーストラリア産はまだ安価なお値段設定となっていますが、もしかすると、今後サンダルウッド精油は高騰する可能性もあるかもしれません。