イランイランのアロマオイル(精油)の効能

イランイランのアロマオイル(精油)の効能・効果

今回は、人気の高い精油「イランイラン」のアロマ(エッセンシャルオイル)の効能・効果や香りの特徴、さらにおすすめのブレンド方法について詳しくお伝えします。
あわせて、注意点や価格の目安についてもまとめているので、「イランイランが気になる!」という方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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執筆者:もか
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アロマテラピーの敷居を下げたい。皆にアロマを楽しんでほしい。そんな想いで運営中。アロマテラピー検定(日本アロマ環境協会)の知識などで疑問に答えます。アロマディフューザー歴は10年以上。

イランイランのアロマオイルの効能・効果

こんな人におすすめ

・リラックスしたいのに、緊張が抜けず常にストレスを感じてしまう時に。
・気づかないうちに他人を過剰に批判してしまう時に。
・心を落ち着けて、自分を素直に受け入れる気持ちを持ちたい時に。

アロマを医療の一部として活用している国々では、イランイランにはこんな効能があるとされています。
↓↓↓

ラグジュアリーさや優雅な気持ちを感じられる

イランイランは、濃厚で甘く、華やかな香りが特徴的な精油です。
香りを嗅ぐだけで心がときめき、多幸感に包まれるといわれています。

非日常を感じさせるオリエンタルな雰囲気もあり、ラグジュアリーな気分に浸りたい時や、特別なウェディングシーンでよく用いられるのもこの香りならではです。

催淫や気持ちの安定をもたらしたい時に

イランイランは古くから「愛の精油」とも呼ばれ、インドネシアでは新婚初夜のベッドに花びらをまく習慣があるほど。
催淫作用やリラックス作用が強く、気分を優しく安定させるのに役立ちます。

成分にはリナロール、安息香酸ベンジル、βカリオフィレン、ゲルマクレンDなどが含まれており、神経を落ち着かせると同時に強壮する作用も期待できます。

また、酢酸ベンジルには心を高揚させる作用があり、多幸感をより強めてくれるのも魅力。
さらにホルモンバランスを整える効果も伝えられており、女性特有の不調のサポートにも古くから用いられています。

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イランイランの香りは?

イランイランは異国を思わせる濃厚でラグジュアリーな香り

ジャスミンを思わせるフローラルさに、甘く陶酔的なオリエンタル調が重なったイランイラン。
まるで南国のリゾートや異国の地にいるような、エキゾチックで贅沢な香りが特徴です。

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イランイランと相性のいいアロマブレンド

イランイランは香りが甘く濃厚なので、人によっては「少し重たい」と感じることもあります。
そんな時は柑橘系の爽やかな香りを合わせると、甘さが和らいでバランスの良いブレンドに仕上がります◎

また、同じフローラル系の精油や、ウッディな香りとも相性が良く、落ち着きと華やかさを兼ね備えた香りに。

相性のいいブレンド

カモミール/ラベンダー/ベルガモット/ローズ/ジャスミン/オレンジ/サンダルウッド/ローズウッド/ベチバー など

ブレンドのコツはこんな感じです☆
↓↓↓

・香りが甘すぎると感じたら → オレンジ/ベルガモット
・深みや華やかさをプラスしたい時 → ジャスミン/ローズ/カモミール/ラベンダー/ローズウッド/サンダルウッド/ベチバー

その中でも特におすすめのブレンド

イランイラン✕クラリセージ

更年期の女性の心と体のケアにおすすめ。

クラリセージは鎮静と刺激、両方の側面を持つ精油で、イランイランと似た効能を持っています。
緊張をほぐしながらも気分を高揚させ、心を前向きに整えてくれるブレンドです。

また、どちらもホルモンバランスをサポートする作用があるので、更年期の女性に特におすすめの組み合わせです。

イランイラン✕ラベンダー

幸福感とやさしい気持ちを高めてくれる組み合わせ。

ラベンダーは副交感神経を活性化させ、自律神経のバランスを整える作用があります。
イランイランと合わせることで、心をゆるめながらも幸福感や安心感を与え、女性特有の不調のケアにも役立ちます。

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イランイランのアロマは無印良品で取り扱ってる?

イランイランの精油は、無印良品のアロマオイルラインナップにもあります。
気軽に購入できるのも嬉しいポイントですね。

禁忌などイランイランのアロマの注意点

妊娠初期は使用禁止

イランイランは妊娠初期(安定期に入る前)には使用を控えてください。
妊娠中期以降は使えますが、体調を見ながら無理なく使用することが大切です。

これはイランイランに限らず、多くの精油に共通する注意点。妊娠初期はホルモンの変動が大きく、非常にデリケートな時期なので、芳香浴など軽めの方法で楽しむのがおすすめです。

香りが強いため高濃度での使用はNG

イランイランは香りが非常に濃厚なため、原液に近い高濃度で使うと頭痛や吐き気の原因になることも。必ず薄めて使うようにしましょう。

車の運転中は避ける

イランイランにはリラックス・催淫作用があるため、集中力を必要とする運転中や作業時の使用は控えてください。

もっとイランイランについて知りたい方はこちら↓↓↓

イランイランの歴史

イランイランという名前は、マレー語で「花の中の花」という意味を持ち、その名の通り特別で華やかな存在感を放つ花です。

香りはジャスミンにも似た、濃厚で甘さを感じるフローラル系。古くからその魅力的な香りは人々を惹きつけ、有名ブランド香水にも数多く使われています。シャネルをはじめとする高級香水にブレンドされることも多く、ラグジュアリーな印象を与える花として知られています。

昔の風習としては、結婚式などお祝いごとや幸福の象徴となる場面で、花を身につけたり髪飾りとしてあしらう習慣があったと言われています。香り自体が強いため好き嫌いは分かれる傾向にありますが、異国的で優雅、そして少し妖艶な雰囲気をまとっているため、特に女性からの支持が厚い精油のひとつです。

イランイランのオリエンタルでエキゾチックな香りは、心をリラックスさせ、幸福感を与えてくれることから「フローラル・ハイ」と呼ばれることもあります。まさに香りで気分を高めてくれる、特別な存在です。

イランイランの抽出製法

イランイランの精油は、花の部分から抽出されます。製法は水蒸気蒸留法と呼ばれ、釜に花を入れて水蒸気で熱を加えることで香りの成分を抽出します。時間をかけて丁寧に行われることで、濃厚で奥行きのある香りが得られるのです。

イランイランの基本情報

科目バンレイン科
系統オリエンタル
ノートミドル
粘性やや高め

科目とは

科目とは植物を分類するためのカテゴリーのこと。精油の科目を見ることで、どのような種類の植物から抽出されたのかが分かります。

系統とは

系統は香りの種類を分ける基準です。主に「ハーバル系」「シトラス系」「フローラル系」「オリエンタル系」「バルサム系」「スパイス系」「グリーン系」の7種類に分類され、系統ごとに調和しやすい香りや相性の悪い香りがあるのも特徴です。

ノートとは

精油は揮発するスピードがそれぞれ違うため、香りの立ち方に段階があります。
・最初に広がる軽やかな香り → トップノート
・中盤で安定して香る → ミドルノート
・最後まで残る深い香り → ラストノート
イランイランはこの中でミドルノートに分類され、香りの中心を支える存在となります。

粘性とは

精油の液体にはサラッとしたものから、とろみを感じるものまでさまざま。これを区別するのが粘性です。イランイランはやや粘度が高く、しっかりとした質感を持っているのが特徴です。

価格と相場(生活の木を基準)

イランイランの写真

「生活の木」で販売されているイランイラン精油(3ml)は660円。これは他の同じ容量の精油と比べても手に取りやすい価格帯で、初心者にもおすすめです。

ただし、イランイランの中でも特に蒸留を開始してから数時間で得られる「スーパーエクストラ」や「エクストラ」と呼ばれる精油は、軽やかで品のある香りが特徴で非常に希少。そのため市場では高値で取り引きされることが多く、一般的なグレードとは価格が大きく変わります。

女性らしいエキゾチックで官能的な香りを求める方にとって、イランイランはまさにぴったりの精油です。普段のリラックスタイムから特別な日の演出まで幅広く活躍してくれるでしょう。

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